ザ・ノンフィクション。

ecoyatai

ザ・ノンフィクションを観ました。
番組の冒頭で、東京駅近くのビルの敷地でキッチンカーの紹介がありました。

いわゆるランチ営業で丼物の売り上げが一日15万円。一ヶ月は、なんと200万円️!
いや待てよ、だとすると、13日しか稼働していない。そうすると残りの17日は、仕入れに走る?仕込みをする?
経営者であれば、原価がいくらで、仕入れ・仕込みに何日掛かって、人手はどのくらい必要?
どこで仕込みをしているの?売れなかった日の廃棄はあるの?と考えます。
売り上げが高くても、利益率が悪かったり、私生活で無駄遣いをしてしまったり、現金収入があると、無駄遣いが判らなくなってきます。
月の売上200万円️!そんなに️!でも、一番大切なことはテレビではやらないのです。それは、利益率。

次いで、詳しいオペレーション。オペレーションは狭いキッチンカーの中で、在庫量やオペレーションで必ず売り上げに限界があります。繰り返しになりますが、売り上げが高くても利益率が悪ければ売り上げが高ければ高いほど、消費税の餌食になるだけで、黒字倒産になりかねません。

次に放送されたのが、売価600円〜のカツバーガー。キッチンカーのリース料は一ヶ月10万円。
一見、安く感じますが、単純に5年で600万円。6年だと720万円ということになり現金で買った場合はキッチンカーがこの価格というになります。
高価なキッチンカーで稼げない。(キッチンカーだけで当社の2倍の価格ということになるのか。)
これから機材や備品、包装用品、POP等に費用が掛かる上に運転資金が必要になる事を考えるとキッチンカーだけで月10万円はかなり高額です。
機材はカセットコンロを使用していましたが、カセットコンロは業務用に適していません。移動販売では1日に100人~300人程度の客数に対応できなければ、出店先や出店条件を絞ってしまい、それが機会損失につながります。
そういったアドバイスを業者がしてあげれば良いと思いますが、キッチンカー販売業者が、実際に移動販売で成功した経験がないので実情を知らない場合がほとんどです。もともと短期で廃業する事を見込んでの価格設定であることが見受けられます。
実際に、開業したばかりのこちらのバーガー屋さんでは、一ヶ月の売上は、10万円に届かないそうです。。
 出店先仲介業者に紹介された、都心一等地のイベントに参加し、沢山仕込みをしたにもかかわらず、それが売れなかった経験から、
自分が『キッチンカーを集めただけのイベントの賑やかしの一部だった』ということに早い段階で気づいた主人公には、感心しました。
まさにこれが当社がイベントに依存しない最大の理由。
イベント出店は、もはやギャンブルなのです。
ちなみに、出店先仲介業者はキッチンカー募集が仕事なので、キッチンカーは募集するけどお客様を集める宣伝はしないのです。
キッチンカーがイベントに人を呼ぶのではなく、人が集まるところへキッチンカーを呼ぶからイベントが盛り上がるのです。
なので、当社は出店先仲介業者をおすすめしません。『出店先仲介業者が中間に入る』=『売れない』とすら思います。
本来、自身の不安を解決してくれるであろう、キッチンカー販売業者と出店先仲介業者が足を引っ張るとは夢にも思わなかったことでしょう。
 しかもこのバーガー、バンズに挟む種を仕込んでいるあたりから、不安要素を感じました。
なぜなら、予め一日分の販売数を予測して、それに見合った量の種を作らなければならないからです。
予測を下回れば廃棄・予想を上回ればお客様を待たせてしまい、作り間に合わない(機会ロス)。
仕込み段階の一次加工から、調理段階の三次加工迄をキッチンカー内で行う為、
製造過程で時間が掛かる事が一番の原因です。
機会ロスや廃棄を防ぐ為には、それなりの設備と温度管理が必要なので、キッチンカーで扱うには、かなり難易度の高い商品だと思います。
それに比べて、
ecoyataiで扱う給食のおばさんのあげぱんはフランチャイズ本部のセントラルキッチンがあるので、キッチンカーで行うのはパンを揚げて・フレーバーをまぶす三次加工のみ。

今回のザ・ノンフィクションを観て、他の業種の仕込みの手間や利益率を考えると、やっぱり売価が安価であっても、『仕込みが不要』『適正な利益率』『リピーターが多い』当社のあげぱんって最高☆
つくづくそう思いました。

ザ・ノンフィクション面白い。

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