「好き」から始まる仕事

ecoyatai

あるテレビ番組で「理想的な医者とは何か」という問いに対し、最初に挙げられていたのは
「人が好きであること」でした。

理由は明快です。
獣医は動物が好きな人がなり、樹木医は植物が好きな人がなる。
好きであればこそ、その存在のために力を尽くすことができる。
回復させたい、守りたいという思いは、動物であれ植物であれ、そして人間であれ、本質的には同じなのだ、という話でした。

これは医療に限った話ではありません。
人を相手にする仕事はすべて、まず「相手を好きになること」から始まります。
そして実は、「どうすれば相手を好きになれるのか」という問いそのものが、仕事に向き合う自分自身の課題でもあるのだと思います。

私たちが長年関わってきた商業の世界も、まったく同じです。
「お客に好かれる」ことを考える前に、まず
「どうすれば、さまざまなお客を好きになれるのか」
そこから始まります。

そのうえで、商いを通じて
「どうすれば、より多くのお客に好きになってもらえるのか」
を追い続けることが、結果として繁盛につながっていきます。

商業は、人の暮らしに直接関わる営みです。
その最大のモチベーションは、商品でも仕組みでもなく、
お客を好きになること。

つまり、商業も
人間を好きになることから始まる仕事なのだと思うのです。